検討の局面
熊倉紫野女流初段「角出ると・・・」
「あっ、なるほど!」と言って、△4六角とする森内俊之九段
熊倉女流初段「そっちですか」
「こっちか! 鋭いなぁ。これ鋭いですね。これ詰ますと見せて嫌な手を狙ってますね」と言って、△6六角とする森内九段
熊倉女流初段「えっ!? 飛車ですか?」
森内九段「何か受けたら、飛車を取ろうという」
熊倉女流初段
「狙ってないですよ」で、会場に笑いが!
熊倉女流初段「詰ますことしか目がないです」
チラッと
「紫野チェック!」
△5七銀▲同玉△4六角と進んだ検討の局面
熊倉女流初段「これって上しか行けないですか?」
森内九段「行くしかないですよね」
熊倉女流初段「危ないですね」
数手進んで▲7五玉
熊倉女流初段
「これ、こういう風に帰ってこれないんですか?」で、会場大爆笑!
森内九段「いいですねぇ。帰りたいですねぇ」
熊倉女流初段「甘くないですね」
検討から元の局面に戻って、PCの棋譜中継のコメントを読み上げる熊倉女流初段
「△4四同金▲同銀で先手玉を詰ましにいくと、おそらくギリギリ不詰めで逆転します」
森内九段「あっ、そうですか? どなたですか?」
熊倉女流初段「鈴木八段です」
森内九段「早いですね。私、ひと目詰みだと思ったんですけど」
熊倉女流初段「そうなんですか。
いや、でもわからないですよ」で、会場に笑いが!
またも、チラッと
「紫野チェック!」
森内九段「この6六角を指せれば、勝ったんじゃないんですかね。凄くやりにくい手だと思います。大盤解説では指すの簡単ですけど、実践で指すのはちょっと違いますから」
熊倉女流初段「あっ、そうですね」
森内九段「私がこれで詰まされたとしても別に
『失敗しました!』って言ってやり直せばいいですからね」で、会場大爆笑!
森内九段「対局者はやり直しききませんので」
熊倉女流初段「
『あっ、失敗しました』って言えないですもんね」
持ち時間も無くなりつつあるので、指し手の進行も早くなり
「紫野チェック」も頻繁に行われます!
part8<完>に続く