
佐藤康光九段「投了されましたね」
矢内理絵子女流四段「そうですね。やはり受けが難しい・・・」
佐藤九段「8八に前に利く駒があれば、8八に受けることができますけれども、8七桂不成の受けが無いということと、後手陣が固すぎるので、仕方ないところですね」
矢内女流四段「途中は清水女流王将が押している局面もあったんでしょうか?」
藤井猛九段「優勢になるかなって思ったんですけど、金桂交換で駒得になって優勢になりそうだったんですけど」

情報処理学会の皆さんが入場
司会「それでは、皆様お待たせ致しました。対局者の清水市代女流王将に会場にお越し頂きましょう。清水先生どうぞ」と、会場向かって左側からの入場を待ちます。
しかし、会場左側からはお見えにならず・・・
「すみません。こちらから登場のようです」で、会場大爆笑

「申し訳ありません。それでは、改めまして清水市代女流王将の登場です。清水先生どうぞ」
会場向かって右側から入場する清水市代女流王将

大きな拍手で迎えられる清水女流王将

深々とお辞儀をする清水女流王将

清水女流王将、佐藤康光九段、藤井猛九段、米長邦雄会長で感想戦を行います

佐藤九段「この手の率直なご感想を伺いましょうか」
清水女流王将「この局面ですか?」
佐藤九段「4五歩、同桂となった局面は解説陣はビックリしたんですけどね」
清水女流王将
「読み筋でした!」
佐藤九段「あっ、そうですか」
清水女流王将「だって、
どれだけ対コンピューター研究したと思ってるんですか? この日のために」で、会場に笑いが起こった後、大きな拍手に包まれました。

藤井九段「この辺の形勢というか、実際は・・・」

清水女流王将
「あっ、ごめんなさい。藤井さんでしたか。姿が見えなくて・・・」で、会場大爆笑

清水市代女流王将のご挨拶
「今、この会場を見て驚いております。こんなに本当ににたくさんの皆さんにお越し頂きまして、今日はまことにありがとうございます」

「コンピューター側の応援の方もいらっしゃるでしょうし、清水市代の応援の方もいらっしゃると思うのですけれども、ちなみに清水市代を応援の方?」

観客のほとんどが手を挙げました
「ありがとうございます」
その後、大きな拍手に包まれました。
あれっ? さっき佐藤康光先生が聞いた時よりもだいぶ増えてますね・・・まぁいいですけど。

「それだけで今日まで色々研究に時間を費やしてきた甲斐があったなと思います。結果的には勝利を皆さんにプレゼントすることは出来ませんでしたけれども、今日までの時間は私にとって大変新鮮なもので、新しい感覚を頂いたなぁという思いもしております」

「でもやっぱり、公式対局ではないとはいえ悔しいです。もし、また指す機会がありましたら、更に研究を重ねて、今度はコンピューター側の弱点をトコトン突く作戦を考えて来たいと思います。皆様、本日は本当にありがとうございました」

退場して、記者会見場へ向かいます

情報処理学会の皆さんも退場
司会「以上を持ちまして、特別対局『清水市代女流王将対あから2010』を終了させて頂きます。まことにありがとうございました。
『女流棋士会ファンクラブ駒桜』では、今後もファンの皆様と交流を図る多くのイベントを企画して参ります。今後とも女流棋士をよろしくお願い申し上げます。本日は本当にありがとうございました」
人間対コンピューターをこの結果だけを見てコンピューターのほうが人間を上回ったと考えるはやや短絡的かな思います。
「あから2010」の
ハードウェアは、東京大学クラスタマシンが使用され、Intel Xeon 2.80GHz(4コア) 109台、Intel Xeon 2.40GHz(4コア) 60台、合計169台(676コア)。
ソフトウェアは、「激指」「GPS将棋」「Bonanza」「YSS」の4つのプログラムを動かして、その多数決合議法を採用。
ちなみに、対局中クラスタのマシンが2台ほどクラッシュしたとのことです。
これだけのハードウェアとソフトウェアを使用しなければ太刀打ちできない人間の頭脳はやはりスゴイと考えますが、いかがでしょうか?
次回は、羽生善治名人の講演があった、「ISPSシンポジウム」のレポートです。