2011年11月9日(水)に第24期竜王戦第3局の大盤解説会が東京・将棋会館にて行われました
解説会開始前に棋譜用紙をチェックしている木村一基八段
解説会開始時刻となりました
木村八段「皆さんようこそお越しくださいました。竜王戦の3局目になりましたね。片方は2連勝して、負けてるほうはホントに面白くないんですよね」
木村八段「何とかして流れを変えようという風に思っているはずなんですけれども、すぐ終わると思っていたんですけどね。『渡辺良し』って言って、控え室の検討とかもみんな『渡辺良し』しか言わないんですよ。
誰か冗談でもいいから『丸山良し』って言ってみろよって思ってみても誰も言わないんですね。
これじゃお客さん全然来ないんじゃないかなって思ったら・・・どうもありがとうございます」で、会場大爆笑!
木村八段「今の状況はだいぶ差がつまったような気がします。聞き手は山口さんです」
山口女流初段「よろしくお願いします」
聞き手の山口恵梨子女流初段
木村八段
「山口さんとは解説会で組むのは初めてだと思ってたら2回目で、この時の味の悪さっていうのは相当ですよね」で、会場大爆笑!
木村八段「中飛車党の人は丸山渡辺戦っていうのはどういう所に興味があるんですか?」
山口女流初段
「そうですね。おやつですね」で、会場大爆笑!
木村八段「おやつ!? 将棋興味ないの?」
山口女流初段「将棋興味あるんですけど、なんであんなにトロピカルなフルーツばかり食べるんだろうって・・・
パパイヤ3回ぐらい出てましたよね」
木村八段
「食べるのが好きとはいえ、あれウケ狙いじゃないかなって」
木村八段「さて、解説してみましょう。これ上がるんですよね」
山口女流初段「はい」
木村八段「だって、上がらないと誰も駒動かせないもんね」
木村八段「8八角成。昔ルールを覚えたての人がよくやりましたよね。『角道があいたから角取れるから取っちゃおう』って。今では指導対局をやると平手の人がだいぶ多くなったんですよね」
山口女流初段「木村先生に平手なんですか?」
木村八段「多いんですよ。まぁ、ひとつは『やってみたい』っていうのと、もうひとつは『駒落ちの定跡を今あんまり知っている人が少ない』んですよ。だから平手でやろうっていう人もいます。
あと、『俺のほうが強い』って思っている人もいるわけです」で、会場大爆笑!
木村八段「で、このように角交換してくると、こっちは『あんまり強くないんじゃないかな』って思ったりするわけです。それでこうやってくるといきなり四間飛車にしてきたりしてね。
『この人ホントに定跡知らないんだなぁ』って思ったら、最近やりだした人いるじゃないですか? だからこの手が悪い手だって言えなくなったんですね」
木村八段「7二銀」
山口女流初段「飛車先突かないんですね」
木村八段「これね、後で突こうって事です。後で変化色々出てくるんですけど、みなさん眠くなるくらいの変化ですね。眠くなったら寝ちゃってください」
山口女流初段
「時々いびきが聞こえるんですよね」
木村八段
「いびきかいたら起こします!」で、会場大爆笑!
part2に続く
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