藤井九段「でも一時期、早囲いは指されなくなったんです」
藤田女流初段「何で一時期指されなくなったんですか? 大丈夫ですか聞いて」
藤井九段
「えぇ、何でも聞いてください!」で、会場に笑いが!
藤井九段「後手にこういう風に7五歩と突っかけてくる手があるんですよ。するとこうやって4六に角を出たいんですけど・・・」
藤田女流初段
「反則ですね」
藤井九段
「やっぱり?」で、会場に笑いが!
藤井九段「角が出られないので、取る一手に同角で、この時に
『先手の陣形が立ち遅れているのでは?』ということで無くなったんです。ところが、最近早囲いやっても誰も7五歩突いて来ないんですよね」
藤田女流初段
「7五歩突かれると困るんですか?」
藤井九段
「いや、困らないです!」で、会場大爆笑!
藤井九段「だけど、この形が嫌だから無くなったはずなのに、誰も7五歩と突いてこないのは
『どうせ研究してるんでしょ?』っていう雰囲気なんですよね」
藤井九段「本局で7五歩が見られたかもしれないんですよ。ちょっと期待してたんですよ。
自分がやるとケガするかもしれないから!」で、会場大爆笑!
藤田女流初段「誰かにやってもらって」
藤井九段「人のを見てるのが一番楽ですから」
藤井九段「8五歩6八玉は森内九段と指してるんですよ。3年ぐらい前の順位戦で」
「この前のやつじゃないですよ。
『名局特別賞』を頂いた!」で、会場大爆笑!
藤井九段「この形になると、言わしてもらえば『藤井矢倉』。これは20年前無かったんで。
これは『藤井矢倉』と言ってもいいんではないでしょうか。というわけで、森内-藤井戦を踏まえてこれに発展したというわけです」
藤田女流初段「なるほど。わかりました」
藤井九段
「この2五歩7八玉の形のみを『藤井矢倉』と呼んでください!」
藤田女流初段「はい、わかりました」
藤井九段
「なので、本局は『藤井矢倉』ではありません!!」で、会場に笑いが!
藤井矢倉ではありません!!(キリッ▲4六銀
藤井九段「8五歩と突いて、中央が薄いので一本とってやろうという手ですね」
藤田女流初段「4四歩と突きました」
藤井九段「ここから激しくなりましたね。4六銀は決意の表れなんですよ。脅しなんですけど、4四歩として
『なんですか?』ってことですから。ここで火花が散っているわけですよ
『ふざけるな!』って」で、会場に笑いが!
藤井九段「まず、8五歩に対して羽生さんはムッときてるんですよ」
藤田女流初段「これムッときてるんですか?」
藤井九段「想像ではね。
『8五歩? ちょっと態度がでかいんじゃないの?』って」で、会場に笑いが!
藤井九段「それで4六銀と出て
『早く囲わせろ!』と」で、会場に笑いが!
藤田女流初段「しかし、4四歩で」
藤井九段「突っ張りあってるんですよ。お互い」
△4七角
藤田女流初段「このあたりの形勢はいかがでしょうか?」
藤井九段「実はこの局面、昨日のBS中継を見たときに、ちょうどこの局面だったんです。パッとこの局面が映って見たら、先手自信なかったです」
藤田女流初段「そうですか、先手自信なし」
藤井九段「はい。私の短い早囲いの経験から、
パッと見、私の直感は早囲い失敗です!」で、会場に笑いが!
part3に続く
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